2010/11/30

スクリーン・ロック

Androidは初期状態でスクリーン・ロックにパスワードはかかっていません。モバイル機器として携帯するならば、セキュリティはしっかりしておく必要があります。


パスワードを有効にするには、Settings > Location and Security > Set screen lock とメニューを下って行くと、以下の設定画面が現れます。
この中から、Pattern / PIN / Password を選びます。PIN を選択した場合、以下が適用後のロック画面です。

2010/11/29

スクリーン・キャプチャ

Galaxy Tabで、スクリーン・キャプチャを取る方法は2つです。この話題は、検索すればいくらでもヒットするので、要点だけメモ替わりに記載しておきます。

(1) Galaxy Tab単体
戻るボタンを最初に押して、押し続けた状態で、電源ボタンを押します。これで、ScreenCapture というディレクトリ配下にキャプチャ画像が保存されます。このディレクトリは、My Files という付属のアプリケーションで、Root 直下に見えます。adb からアクセスする場合は、/sdcard/ScreenCapture として見えます。
なお、画面によっては、戻るボタンによって、戻る操作が実行されてしまうことがあるので、次のddmsを利用するか、一度設定メニューを表示させるなどの方式をとることも有効のようです。

(2) ddmsの利用
Android SDKに付属するツール ddms (%android_sdk%\tools\ddms.bat)を起動して、Nameテーブルから端末を示す行を選択した後、DeviceメニューのScreenCaptureを実行します。

2010/11/28

バッテリ容量と充電容量

Galaxy Tabを充電するためには、以下のような付属のACアダプタが必要になります。これは、UK版用なので変換アダプタが1つ余分に必要になります。

Galaxy Tabは、4,000mAhのバッテリを積んでいるので、1日弱ならば充電しなくても使えるようです。実際、TwitterクライアントとGPSロガーを常時バックグラウンドで動作させて、時折ブラウジングやら地図閲覧などを行うような使い方をして、朝8時に94%だったバッテリレベルが夕方6時に32%まで低下していました。あまりヘビーな使い方をしなければ、1日使えるようなイメージです。

しかし、ビジネス・ユースなどでバッテリ切れを起こしたくない場合や、もう少し積極的に使う場合は、充電しないで使うのは少し心もとないかも知れません。

そこで、2つの補助手段を考えているのですが、

(1) ACアダプタを持ち歩く
標準のACアダプタでもよいのですが、かさばるので、2A対応のUSB ACアダプタを購入してみました。(ビックカメラで1,680円)
USB4ポート対応なので、複数のUSB充電を行うことができます。ただし、同時最大出力が2Aなので、Galaxy Tab接続時は、他のUSB機器の充電はできません。

さて、実際に試してみたところ、Galaxy Tabの表示は[充電中]になりませんでした。しかし、接続したまま放置しておくとゆっくりと充電しています。標準のACアダプタより充電性能が劣るようですが、出先でバッテリを少しでも延命させるためには役に立ちそうです。

<12/16追記>:このACアダプタを用いて標準ACアダプタと同等に充電させるための方法は、こちらのエントリに記載してあります。

(2) モバイルチャージャー
eneloop mobile booster の新型(KBC-L2BS)が先月に発売になりました。新型では、最大出力が1Aとなったので、iPadも充電可能というのがウリのようです。iPadも規格上は2Aの容量を必要とするそうですが、1Aでも充電可能のようです。これで、Galaxy Tabも充電可能ならば欲しいところです。

2010/11/27

UK版Galaxy Tabへ日本語フォントの導入

UK版Galaxy Tabでは、軽量CJKフォントを利用しているため、漢字の字体が日本人には馴染みのないものになっています。

では、UK版Galaxy Tabへ日本語フォントを導入する手順を説明します。

(1) 事前準備
 (a) Galaxy Tab用adbドライバをインストールする (詳細は、こちら)
 (b) z4root をインストールして、root化する (詳細は、こちら)
 (c) Galaxy TabのUSBデバッグをONにする
     [menuボタン] > Settings > Application > Development において、[USB Debugging]にチェックを入れる
 (d) Android SDKをインストールする (事前にJDKが必要)
     以下の処理は、%Android-SDK%\tools にパスが通っていることを前提にしています

(2) 日本語フォントを取得する
 TrueTypeフォントならば良いのですが、ライセンスには気をつけてください。お勧めは、フリーで高品質なMigMixフォントです。その他にも、様々なスタイルのフォントがフリーで入手できますので、お好みで選択してください。さて、MigMixフォントを例にすると、ダウンロード後に展開して、MigMix-1P-Regular.ttf を DroidSansJapanese.ttf にリネームします。


(3) adb shell で接続して、フォント格納用ディレクトリの作成
  $ su -
  # mkdir /data/fonts
  # exit
  $ exit
 ※ Galaxy Tabでは、system配下のパーティションに余裕が無いため、data配下に実態を置きます。


(4) フォントファイルをGalaxyに転送
  adb push DroidSansJapanese.ttf /data/fonts
  ※ 事前に、フォントファイルをadbを実行しているディレクトリに配置する


(5) adb shell で接続して、フォントをシンボリックリンク
   $ su -
   # mount
    (前略)
    /dev/block/stl9 /system rfs ro,relatime,vfat,log_off,check=no,gid/uid/rwx,iocharset=utf8 0 0
    (後略)
   # mount -o remount,rw /dev/block/stl9 /system
   # ln -s /data/fonts/DroidSansJapanese.ttf /system/fonts/DroidSansJapanese.ttf
   # reboot
 ※ Galaxy S では、system はwritableでマウントされていて、remountは不要らしいのですが、Galaxy Tabでは、remountは必要です。

(6) リブート後にフォントが反映されます

MigMixフォントに変更後は以下のように表示されます。

2010/11/26

Galaxy Tab のroot化

Android OSはLinuxをベースにしているので、管理者(スーパーユーザ)権限を持つことによって、OS上、実行できる処理に制限がなくなります。製品の納品時には、ユーザの誤った処理やアプリケーションによる不正な処理を防ぐために、一般ユーザ権限しか与えられていません。しかし、一歩踏み込んだ処理を実行したい場合に、管理者権限が必要になることがあります。たとえば、UK版Galaxy Tabの日本語フォントを見栄えのよいものにするということも、一例です。

ということで、今回はGalaxy Tabにおいて、管理者権限を有効化する方法の紹介です。これを「root化」あるいは「rootをとる」などと表現しています。Androidでroot化する方法は機種によって異なりますが、Galaxy Tabでは、z4rootというアプリケーションをインストールして、実行するだけで可能です。

また、Android OS では、限られたコマンドしか内包していませんが、一般的なUNIX用のshellから呼び出せるコマンドを提供するパッケージとして、busyboxというものがあります。z4rootは、root化処理の一環としてbusyboxもインストールしてくれますので、別途用意する必要はありません。

このroot化処理は、あなたのGalaxy Tabを起動不能にしてしまうリスクがあります。また、そうなってしまっても、メーカー保証は効きませんし、当サイトも一切の責任を負えませんので、その旨、十分にご理解の上、z4rootなどのツールを利用するかどうかをご判断下さい。

[手順]

(1) App Marketからz4rootのインストール (2011/1/19追記:最近、マーケットから消滅してしまったらしいので、取得方法は、こちらを参考にしてみてください。)
(2) z4rootの起動

(3) root化ボタンを押す
[Temporary Root] と [Permanent Root] があります。前者は、次にリブートするまでの期間限定でroot化できます。後者は永続的にroot化できます。ただし、いずれも、root化してから、z4rootを起動するとunrootボタンによって、元の状態に戻すことができます。root化している間に、悪意のあるアプリケーションをインストールしてしまって、システムが破壊されるリスクを最低限に抑えたいならば、前者をお勧めします。一方、リスク管理をきっちりしている方は、効率を考えて後者でも良いかも知れません。
※ この作業中に、PCにUSB接続したままだとroot化処理が進まないようなので気をつけてください。

(4) root化による処理
adb shell でコマンドライン・モードの際に、su - を実行することによって、管理者(スーパーユーザー)として処理することができるようになります。

2010/11/25

Samsung Kies (adbドライバ)

iPhoneを管理するためにPCに接続しますが、この際にiTunesが必要になります。一方、Androidの場合、単体でもほとんどの作業を行うことが出来ます。しかし、PCとのデータ交換をする際に便利なソフトウェアとして、SamsungからKiesというソフトウェアが提供されています。

一方、Android SDKが提供しているadbというツールを使うことによって、データ交換やアプリケーションのインストール/アンインストール、さらに、Android機にログインしてshellコマンドを実行することが出来ます。しかし、Galaxy Tab用のadbドライバは、SDKに標準で提供されているわけではないので、上記Kiesをインストールすることが必要となります。

ということで、Kiesというよりは、adbを利用するために、adbドライバを含んだKiesをインストールすることになります。

まず、Samsung のサポートサイトにいくと、以下の画面が現れますので、赤丸で示した[ソフトウェア]をクリックし、その後、青丸で示したEXEファイルをクリックしてダウンロードしてください。

あとは、ダウンロードしたファイルを起動してインストールするだけです。

ちなみに、Kiesは以下のようなMacデスクトップ風のアプリケーションが起動します。

2010/11/24

UK版Galaxy Tabのb-mobile SIM用設定

話が前後してしまいましたが、日本語化の前に通信環境の設定を行う必要があります。Wi-Fiについては、はまりどころがないので、3G携帯通信についてのみメモしておきます。

今回利用した3G環境は、b-mobile SIM ですが、これは、使いたい時に料金を払えばよくdocomoなどの一般的な通信キャリアと異なり契約は不要です。料金は、30日単位ならば、2,980円ですが、1年まとめて払うと29,800円となり17%ほどお得となります。一方、速度は、仕様では 300kbps超ベストエフォート となっていますが、実際にはそこまではでません。動画などを利用する人には向きませんが、文字中心のコンテンツではそれなりに使えるレベルといえます。一番のメリットは、docomoの3Gネットワークを利用しているのでカバレッジが広いことです。


<<設定手順>>

(1) SIMカードの挿入

側面に、3G SIM用スロットがあるので、ここに挿入します。挿入すると、すぐに3G SIMを認識した旨のメッセージが表示されます。



(2) APNの追加

Settings > Wireless and network > Mobile networks > Access Point Names と移動してくると、アクセスポイント一覧が表示されます。以下のスクリーンショットは、すでにbmobile用の設定を加えた後ですが、UK版の場合、初期状態では、何も表示されないので、メニュー・ボタンを押した後、左下に現れる New APN を押します。

Acess Pointの情報は、b-mobileのサイトに記載されているものを参考にし、さらに、Authentication Type を PAP に、APN Type を internet にしました。

(3) Use packet data の有効化

APNの追加が完了したら、一つ前の設定画面で、Use packet data を有効化します。

(4) Network operators の設定

上記画面から、Network operators を選択すると、キャリアとして、JP DoCoMo と SoftBank が現れます。このときに、JP DoCoMoを選択しても、「接続が許可されていない」という旨の英語のメッセージが現れてしまいます。結果として、ここの設定はしなくても3Gの接続は確認できたので、よしとしています。

(5) 接続確認

b-mobile のサイトにあった Galaxy S 向けの設定手順では、上記設定を行った後、ホーム画面に戻ると、ステータスバーに3Gのアイコンが表示されると記述されていました。しかし、そのようなアイコンは現れず、3Gの接続ができているのか不安になりましたが、Webブラウザからインターネットアクセスをしてみると、接続できていることを確認しました。

また、Android Phone + b-mobile の組合せでは、常時キャリアを探しに行くため電池の減りが異常に速いなどの問題も報告されているので、この点も、今後、実際に確認していきたい。

2010/11/23

日本語化 (Locale + IME)

 (1) Locale

UK版Galaxy Tabは、デフォルトで英語メニューなのは当然ですが、Locale設定で日本語を選択できるものだと思っていました。



上記メニューの[Locale and text]を選択すると以下のリストが現れますが、ヨーロッパ系の言語はひと通り揃っているように見えますが、日本語は見当たりません。(韓国語はしっかりありますが。)

ここで登場するのが、MoreLocale 2 です。Android Marketアプリを起動し、"MoreLocale 2"で検索するとすぐに見つけることが出来ます。これをインストールし、アプリを起動して日本語を選択すれば、その後、部分的ですが、メニューなどが日本語化されます。


(2) IME


次に日本語入力(IME)の導入です。iPhoneでお馴染みのフリック入力を提供するSimejiがお勧めです。これも、Andoroid Marketアプリを起動して、検索後インストールします。インストール後に、Locale and text > Select Input Method を Simeji にすることを忘れなく。


ちなみに、以前は simeji + OpenWnnという組合せで利用していたこともあったようですが、Simeji 3.0からOpenWnnの辞書をローカルに取り込んでいるため、simejiだけで十分実用的に使えます。


(3) フォント


日本語のフォントは標準で搭載されているものの、中国語のフォントスタイルになっており、日本人にとってはあまり見栄えがよくありません。これを改善する方法は、次回以降のエントリで順番に説明します。



2010/11/22

Galaxy Tab の発注から納品まで

11/8の時点でExpansys.comには在庫が表示され始めたので、Expansys.jpに電話で問い合わせたところ、11/12頃にアジア向けの在庫が香港にむけて出荷され、11/17~19あたりで、発注者に発送できそうとのことでした。

値段は、69,000円+送料(3,200円)と高かったのですが、docomoで2年縛りで購入した場合と比べると、docomoのほうがトータルで1万円程度高くつきそうなこと、テザリングなどの機能が削除されているだろうこと、SIMロックされていること、将来のOSバージョン・アップが迅速にいかない可能性があることなどのデメリットを考え、Expansysから購入したほうが良いと考えました。

個人輸入という扱いになるので、もしトラブルが発生した場合、いろいろと手間がかかりますが、品物は今や一流企業となったサムスン製だし、代理店も日本向けの実績は十分あるので、トータルとして大丈夫ではないかと判断しました。

ということで、待つこと10日ほど、当初の予定通り11/18にshippingの連絡が来ました。この時も電話で確認したのですが、Fedexならば2営業日で届くと言っていました。実際には、営業日としては3日かかりましたが、今時、土日は配達しないFedexさんなので、週末を挟んだ5日後の11/22(月)に納品されました。


さて、以下が納品直後の開封状態です。


中身は本体、マイク付きイヤフォン、ACアダプタ類、専用USBケーブル、簡単なマニュアルだけです。のりは、iPhoneと同じだね。UK版なので、日本用のACコンセントへの変換アダプタ(下記写真の白いやつ)はおまけで付けてくれました。


docomo版は11/26に発売らしいので、わずか4日だけ早く入手できたことになります。(もし、docomo版を選択したとしても、11/26に入手できたかどうかは、わかりませんが。)

ということで、このUK版Galaxy Tabを使い倒していこうとしているのですが、一歩間違えて、起動不能となり巨大な文鎮になってしまうまで、このブログを続けていきたいと思っています。