2010/11/26

Galaxy Tab のroot化

Android OSはLinuxをベースにしているので、管理者(スーパーユーザ)権限を持つことによって、OS上、実行できる処理に制限がなくなります。製品の納品時には、ユーザの誤った処理やアプリケーションによる不正な処理を防ぐために、一般ユーザ権限しか与えられていません。しかし、一歩踏み込んだ処理を実行したい場合に、管理者権限が必要になることがあります。たとえば、UK版Galaxy Tabの日本語フォントを見栄えのよいものにするということも、一例です。

ということで、今回はGalaxy Tabにおいて、管理者権限を有効化する方法の紹介です。これを「root化」あるいは「rootをとる」などと表現しています。Androidでroot化する方法は機種によって異なりますが、Galaxy Tabでは、z4rootというアプリケーションをインストールして、実行するだけで可能です。

また、Android OS では、限られたコマンドしか内包していませんが、一般的なUNIX用のshellから呼び出せるコマンドを提供するパッケージとして、busyboxというものがあります。z4rootは、root化処理の一環としてbusyboxもインストールしてくれますので、別途用意する必要はありません。

このroot化処理は、あなたのGalaxy Tabを起動不能にしてしまうリスクがあります。また、そうなってしまっても、メーカー保証は効きませんし、当サイトも一切の責任を負えませんので、その旨、十分にご理解の上、z4rootなどのツールを利用するかどうかをご判断下さい。

[手順]

(1) App Marketからz4rootのインストール (2011/1/19追記:最近、マーケットから消滅してしまったらしいので、取得方法は、こちらを参考にしてみてください。)
(2) z4rootの起動

(3) root化ボタンを押す
[Temporary Root] と [Permanent Root] があります。前者は、次にリブートするまでの期間限定でroot化できます。後者は永続的にroot化できます。ただし、いずれも、root化してから、z4rootを起動するとunrootボタンによって、元の状態に戻すことができます。root化している間に、悪意のあるアプリケーションをインストールしてしまって、システムが破壊されるリスクを最低限に抑えたいならば、前者をお勧めします。一方、リスク管理をきっちりしている方は、効率を考えて後者でも良いかも知れません。
※ この作業中に、PCにUSB接続したままだとroot化処理が進まないようなので気をつけてください。

(4) root化による処理
adb shell でコマンドライン・モードの際に、su - を実行することによって、管理者(スーパーユーザー)として処理することができるようになります。

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