2010/12/30

Androidに初めてのボットネット型マルウェア(トロイの木馬)が出現

TechCrunchにAndroidのマルウェアに関する記事が掲載されていましたので、シェアしておきます。

  参照:Androidに初めてのボットネット型マルウェア(トロイの木馬)が出現

とりあえずの安全対策としては、

  • 設定メニューで”Unknown Sources”をonにしない
  • セキュリティソフトを導入する
でしょうか。

セキュリティソフトに関しては、これといった定番が定まっていないようですね。でも、検索するとそれなりには出てきますので、何かしらは導入しておいたほうが良いでしょう。

2010/12/28

LauncherProによるラウンチャの変更

前回のエントリでは、アイコンのデフォルト・サイズを小さくすることによって、画面の表示エリアを有効利用する方法について述べました。しかしながら、サムスンの標準ラウンチャでは、相性が悪く大きいアイコンと同じ数しか表示してくれませんでした。

この問題を解決するための一つが、LauncherProの導入です。これは、デフォルトのラウンチャを置き換えるアプリケーションで、Android Marketからインストールすることができます。

以下に、LauncherPro導入後のホーム画面を示します。(設定の不手際により、壁紙が異なりますが、深い意味はありません。) lcd_density=200のときも、画面いっぱいにアイコンが配置されていることが確認できます。(サムスン標準ラウンチャでは、左上に寄っていました。)

次に、アプリケーション一覧画面です。4x8から5x8に表示できる数が増えています。

LauncherProの機能紹介は、androidnaviのエントリを御覧ください。

以下に、2点注意点を述べておきます。まず、起動方法ですが、インストール後に、最初にホームボタンを押すと以下のダイアログが表示されます。ここで、LauncherProをタップすれば、LauncherProが起動します。


ホームボタンを押すたびにラウンチャの選択ダイアログがでるのが欝陶しい場合は、ダイアログ中の"Use by default for this action"をチェックしてから、タップしてください。これで、常にLauncherProが起動するようになります。

さて、なんらかの理由で Samsung Home に戻したい場合はどうすればよいでしょうか? メニュー > 設定 (or Settings) > Applications > Manage applications > LauncherPro と辿ってきます。以下の画面が現れますので、赤丸でしめした "Clear defaults" をタップすれば、元の状態に戻ります。

2010/12/27

Galaxy Tabの解像度を上げる?

システムのbuild.propを編集するによって、他のサイトなどで「解像度を上げる」方法として取り上げられている設定方法がありますが、実際には、使用するアイコンやフォントサイズを調整するだけで、解像度は上がりません。

まずは、ホーム画面とアプリケーション一覧画面で効果を見ていきます。左がオリジナルで設定値は240ですが、右は設定値を200にしたものです。




アイコンなどが縮小しているので、全体的に画面を広く使えている感じです。しかし、サムスン標準のラウンチャを使用している場合、ホーム画面やアプリケーション一覧画面は、アイコンなどが小さくなっただけで、表示できるアイコンの数が増えるわけではありません。(単に、画面の左上に寄っているだけです。)

では、なにが嬉しくなるのでしょうか?以下のAndroid Marketアプリ画面を御覧ください。アイコンが縮小していることによって、リストに表示できる数が増えています。このように、アイコンを利用しているアプリケーションでは、表示できる量が増えます。

実は、サムスン標準のラウンチャの代わりに、LauncherProを利用することによって、ホーム画面についてもエリアを有効利用することができます。LauncherProについては、次回のエントリで述べたいと思います。

以下、アイコン縮小化の設定方法を説明します。

前提条件

  • Galaxy Tabがroot化できること。 (詳細は、こちらを参照してください。)
  • Galaxy TabをPCに接続して、adbによる操作ができること。(詳細は、こちらを参照してください。)


(1) Galaxy Tabをroot化します。

(2) Galaxy TabをPCに接続します。

(3) コマンド・プロンプトなどから、以下のコマンドによって、build.prop ファイルをPCに転送します。

      > adb pull /system/build.prop

(4) build.prop をお好きなエディタで編集し、以下の行の240を200などに変更します。小さい値にするほど、アイコンは小さくなりますが、あまり小さくし過ぎるとシステムが起動しなくなることもあるようです。

      (変更前) ro.sf.lcd_density=240
      (変更後) ro.sf.lcd_density=200

(5) build.prop を Galaxy Tab に転送し、システムをリブートします。

     > adb shell
     $ su -
     # mount -o remount,rw /dev/block/stl9 /system
     # cd /system
     # chmod 666 build.prop
     # exit
     $ exit
     > adb push build.prop /system
     > adb shell
     $ su -
     # cd /system
     # chmod 644 build.prop
     # reboot

     ※ chmod はファイルが書き込み禁止なのを、一時的に解除して、戻しています。

(6) 再起動後に設定が反映されています。

2010/12/26

ファームウェアのアップグレードと復元不可問題

xda-developersのエントリによるとJM6,JMA,JMC,JMDにアップグレードすると、それ以前のファームウェアに戻すことはできないそうです。これは、新しいブートローダーがチェックサムとデジタル署名をチェックしていることによるものらしいです。

現在のところ、この問題を回避する手段はないそうです。なので、特に必要性がないのならば、これらのファームウェアへのアップグレードは慎重に考える必要があるようです。


2011/1/25更新:パッチが公開されたようです。詳細はこちらへ

2010/12/25

非標準ブラウザによる「Webページ共有」方法

先日のエントリでは、Power NoteというアプリケーションでWebページをソーシャル・ブックマークする方法を紹介しました。しかしながら、この方法は、標準ブラウザを使用した場合の方法でした。

現在、Android OSでは、様々なブラウザを利用することができますので、いくつかの非標準ブラウザについて、「Webページ共有」の方法を紹介します。これで、異なるブラウザでも、Power Noteによってソーシャル・ブックマークを利用することができます。

(1) Steel

これは、標準ブラウザと同じで、まず、ナビゲーション・ボタンのメニューをタップします。次に、以下のダイアログが表示されますので、ここで"Share.."をタップすれば、OKです。


(2) Dolphin Browser Mini

人気のDolphin Browser HDの機能縮小版です。(もしかしたら、HDも同様の操作かも知れませんが、試していません。)

まず、以下赤丸で示したURL表示部分を長押しします。

そうすると、以下のダイアログが表示されますので、"Share page"をタップすればOKです。


(3) Galapagos Browser

これは、すこしややこしいです。まず、最初に画面最下部が以下のようになっていると思いますが、この状態で、未割当状態である右3個のボタンのうちどれかを長押しします。(以下の例では右端)

そうすると、以下のダイアログが表示されますので、下にスクロールしていき、"共有する"を選択します。

そうすると、先程の右端のボタンにページ共有の機能が割り当てられます。

この状態で、ブックマークしたいページを表示中に右端のボタンをタップすれば、以下のダイアログが表示されますので、Power Noteを選択することができるようになります。

以上、ブラウザ毎に操作が異なりますので、ソーシャル・ブックマークなどの為に、ページ共有機能を利用する場合は慣れが必要になります。

2010/12/24

PCとのブックマーク共有 - Power Note

Galaxy TabとPCでブックマークを共有できることは割と重要だと思います。

FirefoxなりChromeなりはPCが異なってもブックマークを同期させる仕組みがありますが、デバイスにもブラウザも依存させないためには、ソーシャル・ブックマークが一番便利なソリューションとなります。

以前は、deliciousを利用していたのですが、いくつかの事情などにより、現在はdiigoをメインに利用しています。

そうすると、Android用にdiigoブックマークの登録ができるアプリケーションが必要になってくるのですが、diigoの公式アプリケーションというものがありました。

Power Note というもので、Android Market からインストールすることができます。

一度、これをインストールしてアカウントを登録すると、ブックマークの手順は以下のようになります。


  1. ブラウザでどこかのページを閲覧していて、ブックマークしたいと思う
  2. メニュー > More > Share page で Power Note をタップする
  3. タグを入力して、[Save]ボタンを押して完了



なお、最初にこのシーケンスを実行するとURLが空欄になってしまうことがあります。その場合は、同じシーケンスを繰り返すと、ちゃんとURL欄にブックマークしたいURLが入力された状態になります。

あと、このアプリケーションではタグ文字列は補完してくれないので、少し不便ですね。

若干、不具合と改善希望点はあるもののAndroidから比較的容易にソーシャル・ブックマークできるのは助かります。

※ diigoはプライベート・モードというものがあるので、ブックマークを公開するのが嫌な人でも利用することができます。

2010/12/23

Galaxy Tabのファームウェア

以下に12/10時点でのGalaxy Tabのファームウェア一覧が記載されています。(最初の投稿は11/6ですが、何度か改訂している模様)

http://www.thegalaxytabforum.com/index.php?/topic/112-samsung-galaxy-tab-firmware-list/

ヨーロッパ版を一部抜粋したものが以下です。

Firmware.PITAndroid VersionDate
P1000XWJJ3-Version 2.2October 2010
P1000XWJJ3-Version 2.2October 2010
P1000XWJJ4P1.PITVersion 2.2October 2010
P1000XWJJ7P1.PITVersion 2.2October 2010
P1000XWJJ7 NEWP1.PITVersion 2.2October 2010
P1000XWJK1P1.PITVersion 2.2November 2010
P1000XXJK2P1.PITVersion 2.2November 2010
P1000XXJK5P1.PITVersion 2.2November 2010
P1000XXJM6 - ODIN 1.7P1.PITVersion 2.2November 2010

現在、当管理人が使用しているUK版Galaxy Tabは、入手当時はJJ3でした。それを、Samsung KiesでアップグレードかけてJJ7 (NEW?)になっています。

また、積極的にファームウェア更新をかけている方は、最新版のJM6などにしているようです。

さて、ファームウェアのJJ3などの文字ですが、最初聞いたときはこんがらがってしまいますが、意味を理解すると少し覚えやすくなります。xda developersのGalaxy S向けのエントリ"[HOWTO] [REF] [FAQ] [Guides] [Tutorials] Flash/Root/ADB/ROM [MUST READ!]"および"[REF] Samsung letter codes to check firmware compatibility"に説明がありましたので、以下に抜粋します。

<P1000XXJK3の場合>
P1000 : Galaxy Tabの型番
XX : ヨーロッパ向け
J : 年を意味する。アルファベットの10番目の文字なので2010年
K : 月を意味する。アルファベットの11番目の文字なので11月
3 : バージョン番号 (1から始まり9の次はA,B,Cと続くようです)
ヨーロッパ版はもともとはXXの他、XWも利用されているようです。
ただし、JM6の"M"やJP3の"P"はそれぞれ13,16番目のアルファベットで、当てはまる月がありません。一説によると、MはMilestoneを、PはPrereleaseを意味しているのではという話もありますが、推測の域を出ないようです。

なお、docomo向けのSC-01Cでは、"SO01COMJK2"がファームウェア・コードのようです。

また、ファームウェアをアップグレードするときに以下のファイルが出てくるのですが、これについてもその意味を記載しておきます。
  • CODE:PDAとも呼ばれるもので、Androidおよび付属のアプリケーションを言います。
  • MODEM:Phoneとも呼ばれるもので、通信(3G, WiFi, Bluetooth)用チップセットのためのファームウェア
  • CSC: Customer Specific Customization の略で、言語や地域ごとのカスタマイズを行うためのスクリプトやデータ
  • .pit:OdinというSamsungのファームウェア・アップグレード・ツール用の制御ファイルで、詳細な内容は不明となっている

2010/12/22

Galaxy Tabのリセット、工場出荷状態への初期化

万が一、Galaxy Tabの動作が不安定になってしまったり、起動しなくなってしまった場合の対処法です。www.trickyways.comのエントリを要約しています。((2)以降の動作確認はしていません。)

(1) リブート

通常、電源ボタンを1秒程度長押ししていると、以下のダイアログが現れるので、[Power off]をタップすることによって電源をオフにすることができます。



しかし、システムが不安定になってしまい、上記ダイアログが表示されない場合は、


電源ボタンの10秒長押し

をします。これで、システムがリブートします。


(2) Factory data reset

もし、リブートしたのち、Android OS自体は動作していうるものの、何か挙動不審である場合:たとえば、Marketのアプリケーションが見えないなどの症状がある場合は、工場出荷状態へのリセットをします。

方法は、設定メニューで Settings > Privacy と下って行くと、以下の画面になりますので、ここで、Factory data reset を起動させます。


これは、工場出荷状態以降のデータを削除します。ただし、システムとプリインストールされたアプリケーション、そして、SDカードに格納されている音楽や写真データは削除の対象外のようです。


(3) ハードウェア・キーによる初期化

Android OS自体も起動しなくなってしまった場合の対処方法です。
  1. まず、電源がオフになっていることを確認します。(10秒の電源ボタン長押しで電源オフ)
  2. [ボリュームアップ]ボタンと[電源]ボタンを同時に押します。
  3. スクロールにロゴが現れたら、[電源]ボタンを離し、[ボリュームアップ]ボタンは押し続けます。
  4. リカバリ・スクリーンが現れたら、[ボリュームアップ/ダウン]ボタンで"wipe data / Factory reset"を選択する。
  5. そして、[Home]ボタン、あるいは、[電源]ボタンで実行する。(Galaxy Tabのモデルによって、実行用ボタンは異なるらしい。)

※ もし、これで復活しない場合は、別途ファームウェアをインストールする必要があるでしょう。その場合は、こちらなどを参照してください。

2010/12/21

MarketEnablerによるSkypeのインストール

以前のエントリで、日本では、Android MarketからSkypeをインストールできないので、Marketでない場所に置いてあるバイナリをインストールする方法を紹介しました。しかし、この方法ですとSkype社公認のバイナリでないのでウィルスなどの不安を拭いきれませんし、アップデートにも対応できません。

そこで、今回は、3GキャリアのIDを偽装することによって、公認アプリケーションをインストールする方法を紹介します。

まず、前提条件としてrootになれる必要があるので、z4rootなどをインストールしておきます。(root化の詳細はこちらを御覧ください。)次に、Android Marketから、MarketEnablerを検索し、インストールしてください。

さて、最初に、MarketEnablerを使う前に、Android Marketでの"skype for android"の検索結果を以下に示します。

画面は、さらにスクロール可能ですが、Skypeは含まれていません。

では、手順を追っていきます。

(1) もし、最初にAndroid Marketを起動して、skypeを検索してしまった場合は、検索結果がキャッシュされてしまい、以下の操作後もキャッシュされた結果を表示してしまうことがあるので、一度、リブートしておいたほうが安全かもしれません。

(2) z4rootでrootになります。

(3) MarketEnablerを起動します。

画面上に、gsm.sim.operator.numeric 44010 とありますが、これが、docomoのキャリア・コードです。b-mobileはdocomoのMVOなので、44010と表示されます。ちなみに、Softbankは44020らしいです。

(4) まずは、上記画面の[Save current settings]ボタンを押しておき、この44010というIDをアプリケーションに記憶させます。万が一、この操作を忘れても44010という番号を別途入力して復帰することもできます。

(5) 次に、[Settings list]タブを表示します。

ここで、Skypeを配布しているキャリアを選択し、長押しします。日本と中国以外ならばどこでも良さそうですが、一番上の[us]T-Mobile (T-Mobile)にしてみます。そうすると、以下のダイアログが表示されますので、最初の[fake this provider now]を選択します。前者は、今の状態を変更し、後者はブート時の状態を変更します。

(6) 次に、Marketアプリケーションを起動して、"Skype for Android"で検索します。すると、一番最初にSkypeが現れました。あとは、選択して、インストールします。

(7) Skypeを起動し、設定の上、疎通確認をします。

(8) もう一度、MarketEnablerを起動し、最初の画面(Actualタブ)で[Restore]を押します。これで、44010に戻ればOKです。もし、最初の保存作業を忘れてしまった場合は、[Set custom]タブで44010をセットする方法もあります。


(2011/1/27追記:日本でも利用可能になっています。詳細はこちらへ。)

2010/12/20

Android Market アップデート

Android Marketアプリケーションがアップデートされるというニュースは目新しいものではなくなってしまったのですが、12/18までは手持ちのUK版Galaxy Tabは古いアプリケーションのままでした。

androidcommunity.comの記事によると、アップデートされたとの情報があったので、まもなくかと思っていたところ、12/19の日中にアップデートがかかったようです。


ちなみに、今回のアップデートで返金の為の猶予時間が24時間から15分に短縮されるそうです。主に、誤って購入した人だけが返金対象になるという感じですね。

2010/12/19

USBケーブル購入

付属のUSBケーブルですが、PCとの接続だけでなく充電にも使います。もし、出先で紛失したり、置き忘れたり、あるいは、切断などの故障をしてしまったら翌日からGalaxy Tabを利用できなくなってしまいます。

docomo純正品のUSBケーブルは、楽天のエスディーパークというショップでも販売していましたが、12/16現在「※ご注文殺到につき入荷次第順次発送となります※」と記載されていました。また、価格は、1,365円と通常価格ですが、メール便対象外なので宅配便525円が追加出費となります。

そこで、量販店で取り寄せ可能かを確認してみました。まず、地元のビックカメラですが、純正品は取り扱っていないので、docomoショップへ行ってくださいとのこと。docomoショップに行っても良かったのですが、UK版Galaxy Tabなので、docomo回線を契約していない身であり、断れると嫌だなという一方的な杞憂から、ヨドバシカメラに行ってみました。

ヨドバシカメラでは、問題なく受けてくれて、12/14に注文して翌々日12/16に受け取ることができました。ちなみに、値段は、1,365円でした。


これで、気兼ねなく外出時にもUSBケーブルを持ち出すことができます。

2010/12/18

モバイルGoogleマップ5.0

いよいよモバイルGoogleマップ5.0がリリースされましたね。Galaxy MapにプリインストールされていたGMailは自動的にアップデートがかかりましたが、Googleマップはその気配がないので、自分からMarketにとりに行きました。

3D表示とコンパスが特徴ですが、使い方は以下のビデオを御覧ください。また、地図情報をキャッシュしてくれるそうなので、特にb-mobileのように狭帯域回線を利用している場合には嬉しいかも知れません。



Source: Googleのブログ

2010/12/17

非純正ACアダプタによるGalaxy Tabの充電 (2)

前回のエントリで作成した改造USBアダプタを用いて、充電のテストをしてみました。
以下、左が標準のUSB ACアダプタによる充電で、右側が非純正の2A対応のACアダプタ前回のエントリで述べた改造USBアダプタによる充電です。

SAMSUNG公称値による充電時間は224分らしいのですが、実際のところ、ほぼ4時間(240分)かかっています。また、非純正ACアダプタでも純正品と同じ時間で充電できることを確認できました。

また、充電中に、非純正ACアダプタが異常に発熱するなどの問題もありませんでした。

2010/12/16

非純正ACアダプタによるGalaxy Tabの充電 (1)

Galaxy Tabは、USBケーブルを介して充電する仕組みになっていますが、充電用のACアダプタが純正品でないと本体が正式な充電モードになりません。

これは、充電しないという意味ではなく、0.5Aの容量でゆっくりと充電する仕様のようです。一方、専用のACアダプタを用いれば、2Aの容量を使い高速に充電することができます。(といっても、仕様では224分ですが。)

過去のエントリ「バッテリ容量と充電容量」に2A対応のUSB ACアダプタを購入したものの[充電中]の表示にならなかったことを書きましたが、これは、他のスマートフォンでは既出の問題のようです。"うぃんでタルるblog"さんの「eneloopでXPERIA充電」というエントリで、USBケーブルの結線を改造することによる対応策が記述されていました。

結論から言うと、上記ブログに記載されているData端子のショートだけでは、Galaxy Tabでは充電モードにはなりませんでした。一方、さらに検索してみるとGNDとケースが接続されていることが充電条件であるという話もありました。

以下、D端子ショートとGND-ケース結線の記録です。まずは、Amazonでサンワサプライ 3DUSBアダプタ AD-3DUSBW9 (2個セット)を購入しました。(最近になって、1,500円以下でも送料が無料化されたので、安物でも気楽に単品で買えます。)

メガネ用のドライバがあれば、すぐに分解可能です。赤矢印で示した部分にスプリングが入っているので、飛び出してくることがあります(要注意)。

改造前の結線図と改造後の結線図を以下に示します。
(クリックで拡大)

補足ですが、配線の色と上記結線図は以下の関係になります。
  1. +5V DC :赤
  2. Data- :白
  3. Data+:緑
  4. GND:黒
  5. シールド(ケース):黄
Data端子のショートだけならば、より線でショートして絶縁テープで巻いておけば良いのですが、GNDをケース(シールド)へ接続する作業もあるので、久しぶりに半田ごてを取り出して、作業しました。

で、結果ですが、以下のように[充電中]を示すアイコンが表示されました。また、充電開始時のピピという音もでました。(非バイブ時)


ただし、何度か抜き差ししていると、以前のように充電していないモードになってしまうこともあり、純正品とはなにか違いがあるようです。

この件、さらに調べてみると、xda-developersのスレッドで以下のような情報がありました。
「サムスンの充電器を分解した人がドイツの掲示板で話していたのによると、2つのData線はどこにも継っていないわけではなくて、5V線と33kΩ抵抗で接続されていた。」
「実は、これは、電流容量の多いデバイス向けのUSB仕様である。充電器側が、マイクロプロセッサを使っていなくて、それなりの容量を提供できることを宣言する仕組みだ。」
ということで、33kΩ抵抗を購入する機会があれば、チャレンジしてみようかと思います。取り敢えずは、現状の接続構成で、充電時間の測定をしてみたいと思っています。(次回エントリに続く。)

2010/12/15

ケース

Galaxy Tab用のケースが欲しかったのですが、国内では在庫がないようでしたので、www.zenuscase.comに直接オーダしてみました。モノは、Masstige Folder Case for Samsung Galaxy Tab です。色は、ブラック・チョコレートにしました。オーダした日は12/7で、価格は$49.99 + 送料 $9で合計$58.99でした。現在の円ドルレート(83.5円/1ドル)ならば、4,925円程度ですね。国内では、6,500円~7,000円程度で売っていたので、大分安くなると思います。

オーダした翌日(12/8)に出荷の連絡とトラッキングナンバーのe-mailが送られてきました。ちなみに、送られてきたe-mailにトラッキング用URLが記載されていますが、クリックすると韓国語でポップアップが現れたりしますが、それは無視します。EMSは、日本郵便に引き渡されるので、EMS配達状況のご確認のページにトラッキングナンバーを入力すると日本語で配送状況を確認することができます。




実際にソウルから発送されるまでが遅いように感じます。また、EMSなのに航空便で送られているようです。(EMSは船便しかないものと思っていました。) 商品が到着したのが12/14なので、発注してからちょうど1週間でした。


さて、実際に装着してみると以下のような感じです。


サイズは、ぴったりです。上からスライドして装着するので、上側面は完全に開いています。スルッとケースから抜けてしてまわないか心配でしたが、結構しっかりとホールドされています。よほどの衝撃がない限りケースから抜け落ちることはなさそうです。


下側面はスピーカとUSBコネクタの部分は空いているので問題ありませんが、横側面の3G SIMとMicroSDカードの部分は完全に塞がれてしまっています。頻繁に入れ替えをする人はちょっと面倒かもしれません。


あと、ケースを立てかけるとこのようになります。机の上でこのように使う場合はちょうどよい角度だと思います。


全体的に満足なできだと思います。これならば、持ち運ぶ時もビジネスぽくていいですね。

2010/12/14

バッテリの持ちを良くするための3G設定

minatomirai045さんのブログで「Galaxy S & Galaxy Tab バッテリー消費低減方法」というエントリがありました。

UK版Galaxy Tabでは、Settings > Wireless and network > Mobile networks と設定メニューを下ると Network mode があります。これが、デフォルトではGSM/WCDMA (auto mode)になっているので、WCDMA only に変更すれば設定上同じことだと思います。


たしかに、日本国内では、GSMのサービスはないので、GSMサービスをスキャンするためのバッテリ消費は抑えられると思います。どの程度効果があるかは不明ですが、ほとんど国内でしか使用しない人は設定しても損はないと思います。

2010/12/13

ATOKトライアル

ATOKトライアルですが、「~ドコモ スマートフォン Xperia、 GALAXY Sが対象~」と記述されていたのですが、特別なことはしなくても、Android MarketからUK版Galaxy Tabにインストールできました。b-mobile SIMを入れていますが、インストール時の接続は WiFi でした。

さて、肝心の日本語入力ですが、フラワータッチはフリック入力の位置を体が覚えていないうちは、文字が指に隠れないのでいいですね。でも、体が覚えてしまったら、Simejiとの差はないでしょうね。

あと、濁点や「ぁ」や「ゃ」などの小さい字を入力するときも1ストロークで入力できるのがいいですね。これは、Simejiにはないアドバンテージですね。

2010/12/12

expansys.jp割引券


expansys.jpでUK版Galaxy Tabを購入したときにもらった割引券が余っています。使用条件は、30,000円以上の買い物で、2,000円の割引です。他の人が使っても良いそうです。

使用期限が2011/1/31です。これまでに、購入する予定のある方にお譲りしたいと考えています。

欲しい方は、下記※1~5を承諾と理解の上、本エントリのコメント欄に「コメント題名:割引券希望」、「名前(ニックネーム、ハンドルOK)」、「連絡先(e-mailアドレス)」を記載して、申し込んでください。なお、現在のところコメント欄は承認制にしているので、申込者の連絡先は公開されないはずです。不安な方は、最初にテスト・コメントを入れてもらっても構いません。

本日12/12中にリクエストが複数あった場合は、こちらで抽選しますが、それ以降は先着順とさせていただきます。

※1 割引券の使用方法は、購入時にWeb画面で"Voucher No."を入力する形になっています。ですので、この物理的な紙が必要なのではなくて、裏面に記載されている"Voucher No."が必要になります。その番号をe-mailにてお知らせします。

※2 expansys.jpは香港にある主に日本向けの携帯電話や電子機器の販売店です。購入は、個人輸入扱いになりますので、国内の店とは異なるリスクがあります。

※3 割引券の"Voucher No."は、当選された方以外にはお知らせしませんし、当方で利用することもありませんが、万が一、expansys.jpで利用できない場合は、expansys.jpと直接交渉をお願いします。

※4 本割引券および割引券を利用した購入が引き起こすいかなる問題も当サイトおよび当サイト管理者は一切責任を負いません。

※5 かなりの確度で購入を考えている方だけの応募をお願いします。(こちらからお渡しできる割引券は1枚だけなので。)

2010/12/11

Skypeのインストール

(2011/1/27追記:日本でも利用可能になっています。詳細はこちらへ。)

Android版Skypeは、2010/10/5にリリースされているのですが、日本ではまだ公式版をダウンロードできない状況です。しかし、「勝手アプリ」として公開されているので、以下のURLからダウンロード&インストールすることができます。


(12/21追記:MarketEnablerを使った方法もあります。ウィルスやマルウェアなどのリスクを考えると、MarketEnablerを用いたほうが安全だと思われます。)

それでは、手順です。

(1) 上記URLをタップするとダウンロードが始まります。

(2) ダウンロードが完了したら、通知画面を開きます。そして、赤丸で示したアプリケーション名をタップします。

(3) インストールの確認画面が現れます。ここで、[Install]ボタンを押します。

(4) インストールが完了し、Skypeが無事に起動しました。

(5) 起動後は、アカウントの設定などを行い、echoによる疎通確認をすれば、電話として利用できるかを確認できます。

2010/12/10

アプリケーションのインストールとアンインストール

アプリケーションのインストールとアンインストールの方法はいくつかあるので、メモがわりにまとめてみました。

(1) Android Marketからのアプリケーションのインストールとアンインストール

エンドユーザーとしては、これが最も通常の利用だと思います。

Android Marketアプリケーションを起動し、検索などでアプリケーションを選択後、[Install]ボタンを押せばインストールされます。

アンインストールは、Android Marketアプリケーションを起動し、[ダウンロード履歴]タブを選択し、アンインストールしたいアプリケーションをタップします。その後、[アンインストール]ボタンを押せばOKです。


(2) Android Market 以外のサーバから"勝手アプリ"のインストール

Android Marketには存在しない所謂「勝手アプリ」などをインストールする方法は以下の通りです。
  1. Settings > Applications > Unknown sources を有効化しておく。UK版Galaxy Tab では、デフォルトで有効化されています。
  2. ブラウザから「勝手アプリ」のリンクをタップする。
  3. ダウンロードが完了したら、通知画面を開く。
  4. アプリケーション名をタップすると、インストールが開始されます。

(3) アプリケーション管理メニューからのアンインストール

Settings > Applications > Manage applications でインストールされているアプリケーション一覧が表示されます。ここで、アプリケーションを選択すると、以下のような画面が現れます。

ここで、アプリケーションやアプリケーション・データの操作をすることができますが、[Uninstall]ボタンを押すことによって、アンインストールすることができます。

Marketアプリケーションによるアンインストールと異なる点は、(2)で述べた「勝手アプリ」をアンインストールできるかどうかです。


(4) SDKによる開発アプリのインストールとアンインストール

エンドユーザーにはあまり縁がありませんが、アプリケーション開発者には必須の方式です。

インストール: adb install apkファイル・パス
                 (例) adb install HelloApp.apk

アンインストール: adb uninstall パッケージ名
                 (例) adb uninstall com.android.HelloApp

データを残してアンインストール:adb uninstall -k パッケージ名
データを上書きせずにインストール:adb install -r apkファイル・パス

※ インストール時の指定はapkファイル・パスですが、アンインストール時の指定はパッケージ名であることに注意してください。


(5) 強制インストールと強制アンインストール

ユーザがインストールしたアプリケーションは、/data/app 配下に apkファイルのままデプロイされています。このファイルを削除することによって、アンインストールされます。ただし、この方法はかなりイレギュラーな方法なので、(1)~(4)で対応できない場合の緊急手段と考えておいたほうが良いと思います。

また、システムにプリ・インストールされたアプリケーションは、/systemp/app 配下に置かれています。これも同様に削除すれば、本来アンインストールできないアプリケーションも削除可能となります。ただし、システム・アプリケーションを削除することによって、システム自体の動作が不安定になる危険がありますので、その旨、十分に理解の上、操作する必要があります。

一方、インストールですが、同様に、/data/app にapkファイルを直接デプロイ(コピー)することで実現できます。これは、Andorid emulator では動作確認していますが、Galaxy Tab実機では動作確認していません。

さらに、/system/app に同様にデプロイによってインストールすることができるようです。たとえば、「[How to] Install Android market on Emulator」という記事があるのですが、ここでは、adb push Vending.apk /system/app/ というコマンドで、Marketアプリをエミュレータのシステム・アプリケーション・ディレクトリに直接コピーしていたりします。ただし、アプリケーションによっては、/system/lib に特定のライブラリがあることが前提のアプリケーションもあるので、注意が必要です。

繰り返しになりますが、(5)の方式は、必要があるときだけ、十分に注意とバックアップなどの事前準備の上、行って下さい。emulatorなどで十分に実現可能性を検証してからのほうが良いと思います。


2011/1/21追記:関連情報「Titanium Backupによるシステム・アプリケーションのアンインストール

2010/12/09

Simeji利用時の音声入力

Android OS 2.2 では、音声入力が提供されていて、日本語もかなり精度良く音声認識してくれます。Galaxy Tab のホーム画面にある[Google検索ウィジェット]でも音声入力ボタン(=マイクロフォンのアイコン)があるので、すぐに利用できます。

非日本向けのAndroid端末においては、通常のアプリケーションの利用では、キーパッドの左下の音声入力ボタン(=マイクロフォンのアイコン)を押すことによって、音声入力をすることができます。(ただし、Galaxy Tab の場合、Settings > Locale and text > Samsung keypad の設定で、Voice input を有効化しておく必要があります。)

UK版Galaxy Tabを利用しているとはいえ、Simejiによる日本語入力を利用しているので、上記音声入力ボタン付きのキーパッドを利用していません。そこで、Simejiで音声入力はどうするかを調べたのですが、Simeji 4.5から正式に対応していました。リリースノートにもマニュアルにもちゃんと書いてありました。

ということで、特別なことはなにもする必要はないのですが、上記キーパッドのようにマイクロフォン・アイコンがあるわけでないので、ないものと勘違いしていました。では、どう入力するかですが、先程のリリースノートに書いてありますが、SYMボタンを長押しすればOKです。簡単ですね。

次のようなダイアログが現れますので、発声すれば音声認識してくれます。

Simejiの開発者の方々には改めて感謝します。

2010/12/08

(無線LAN)テザリング

Wikipediaによるとテザリングは以下のように定義されています。
テザリング(英: Tethering)とは、...(中略)... 携帯電話を他の機器と接続してデータモデムとして扱い、電話機を経由してWWANへ接続すること。USB等による有線接続のほか、Bluetoothや無線LANなどを使って物理的なケーブル接続なしに行うこともできる。 
一方、Galaxy Tabにおけるテザリングとは、設定画面上ではUSB接続のみを意味していて、無線LANによるテザリングは、「Mobile AP」と表されています。ちなみに、docomo版では、USB接続にせよ無線LANにせよ、機能が提供されていないらしいです。(追記:なんか、Mobile AP shortcutをインストールすれば、無線LANテザリングはできるらしいのですが、docomo版を持っていないので確認できません。詳細な情報はこちらへ。)

今回、UK版Galaxy Tabでの無線LANによるテザリングの設定方法と速度を見ていきます。

(1) 設定方法

Settings > Wireless and network > Mobile AP とメニューを下って行くと、以下の画面が現れます。

ここで、Mobile APのチェックを有効化して、Mobile AP settings の項目を入力すれば良さそうですが、前者のチェック有効化をしようとすると、以下のようなエラーメッセージが表示されます。

3Gのデータ通信は使えているので意味不明ですが、一旦おいておいて、アクセスポイントの設定を行います。任意のSSIDを設定し、Securityは Open か WPA2 PSK を選びます。ここは、用途によりますが、基本的には後者のWPA2 PSK を選択します。そして、推測されにくいパスワードを設定します。

次に、Android Marketに行き、Tethering Widget を検索し、インストールします。これは、アプリケーションではなくて、ウィジェット(Widget)なので、アプリケーション画面には表示されません。これを使えるようにするには、ホーム画面に登録する手続きが必要になります。

まずは、ホーム画面を長押ししていると、以下のダイアログが表示されます。ここで、赤丸で示した場所(Widgets)を選択します。

すると、ウィジェット選択ダイアログが表示されますので、その中から Tethering (full) あるいは Tethering (small) を選択します。USB/WLAN両方を使い分ける人は full を、一方だけを利用する人は small を選択すると良いでしょう。

すると、ホーム画面にテザリング・アイコンが登録されます。
このアイコンをタップすると、テザリングが有効になったことを示すアイコン(下部が緑色)に変化し、同時に左上のインジケータにもテザリング有効化を表示します。


さて、この状態で先ほどの Mobile AP の設定を見てみると、チェックが有効化されていることが確認できます。

(2) 速度測定

現在利用している3G回線は、b-mobile SIM なので、速度は、300kbps程度です。では、実際に、speedtest というアプリケーションを利用して Galaxy Tab 本体からの速度を測定してみます。このときは、上り/下り共に300kbps以上出ているようです。

次に、インターネット --(b-mobile)-- Galaxy Tab --(無線LANテザリング)-- iPhone4 という接続形態をとり、iPhone4でspeedtestを測定します。若干速度が劣りますが、やはり300kbps弱出ているようです。